生活が便利になり、物が街にあふれるようになった現代。その一方で、私たちは大切な「こころ」をどこかに置き忘れたようです。 ストレスに押しつぶされそうな毎日を送る人が増え続け、うつ病、自殺、児童虐待、DVなど、こころの問題は複雑多様化しています。

当院は、大牟田市の中央に位置し、明るく静かで緑の多い療養環境に囲まれています。 開設以来、地域精神医療の向上発展のため努力してまいりましたが、このような社会ニーズの変化に応えるべく、 平成17年4月に新改築を行いました。統合失調症・うつ病に加えて、ストレス疾患、認知症、身体疾患を有する患者さん等に対応できるよう、 病棟の機能強化を図りました。親しみやすく、わかりやすい良質な医療を提供するために、 職員は日々研鑽を積み、チーム医療として有機的な活動に取り組んでいます。

外来では、専門外来として物忘れ外来、大人の発達障害外来を行っており、 頭部CT検査、脳波検査、心理検査、カウンセリング、作業療法などを実施しています。 また、認知症カフェ(ふれあいカフェ)を月1回開催し、相談しやすい環境作りを行ってきましたが、新型コロナの影響もあり現在休止中です(福岡県で最初に開設しました)。

さらには、在宅生活を支援するため、平成23年11月にリハビリテーション施設「クローバー」を開設しました。 精神科デイケア・デイナイトケア・ショートケアを実施しており、疾患の特徴に応じた専門プログラムも提供しています。 訪問看護や訪問介護と連携して、包括的な支援体制を構築しています。

「よく眠れない」「物忘れが心配」「心配事が頭から離れない」「人付き合いが苦手」など、毎日の生活をおくる上で 「こころの不調」を感じたら、気軽に当院をご利用ください。誠実、共感、信頼をモットーに、職員一同全力をあげて支援いたします。

大牟田保養院 院長
村田 浩