樹心台は、平成7年11月に玉名市で初めて開設されました介護老人保健施設(老健)です。
初代施設長は、故三村孝一先生です。
私は、平成19年4月、国立水俣病総合研究センター所長を辞し、樹心台施設長に就任致しました。三村先生は、同年2月御他界後の事でした。
当施設は、開設時から「愛ある明るい明日を目指して、誠実・親切」をモットーに「在宅復帰、在宅生活支援」という老健の基本的な役割をもとに、地域のご利用者の皆様と共に歩んで参りました。
近年、わが国は超高齢社会となり、認知症の方は増加しています。
私が米国ワシントン州のワシントン大学に留学していました約30年前は、日本で認知症とされるのは、脳血管型認知症が大部分で、アルツハイマー型認知症は稀であるとされていました。
しかし、脳血管障害の予防・治療が進むと共に、高齢者の増加により、欧米並にアルツハイマー型認知症が大部分を占めています。
樹心台には、認知症専門棟、一般療養棟と合わせて100床ありますが、入所者の中で、認知症を持つ方が80%以上にのぼっています。
当施設の母体であります城ケ崎病院(精神科)との連携を強く持つ事により、老健での医療を発展させ、更に居宅系サービス(短期入所・通所リハビリ・訪問看護)を充実させることを目標にしています。
施設長
衞藤光明